失敗しないショートステイの持ち物と注意点:安心できる準備のポイント

初めてのショートステイ、ショートステイって何を持っていく? 介護コラム

初めて利用するショートステイ。どんな準備をしたらいいのかわからない、と迷われるご家族は大変多いです。持ち物には何が必要か、持って行ってはいけないものはあるのか、現金は持たせていいのか。多くの疑問があると思います。

この記事では、ショートステイの持ち物の用意と注意点について詳しく見ていきます。ショートステイ利用中の時間を快適に過ごし、安心して滞在できるために必要なポイントを解説します。

いえケア(在宅介護の総合プラットフォーム)

いえケア 編集部

在宅介護の総合プラットフォームいえケアです。
いえケア編集部では主任介護支援専門員としての地域包括支援センター相談員や居宅介護支援事業所管理者などの介護分野での経験を活かし、在宅介護に役立つ記事を作成しております。

この記事を読んでほしい人

  • ショートステイをはじめて利用することにしたご家族
  • ショートステイ先での生活をもっと充実したものにしたいご利用者
  • ショートステイの準備が大変で困っているご家族やご利用者様

この記事で伝えていること

  • ショートステイに持っていく持ち物について
  • ショートステイの持ち物準備の注意点

ショートステイの利用について

ショートステイは、ご利用者が一時的に施設で過ごす介護保険のサービスです。ショートステイは家族の方が休息を取るための利用や、冠婚葬祭も含め家族不在時の対応をするために利用します。

介護イメージ

一般的には特別養護老人ホームで利用するケースが多いのですが、それ以外にも有料老人ホームでのショートステイや、介護老人保健施設での療養ショートステイ、他にもショートステイのみサービス提供しているサービス事業者もあります。ショートステイ利用可能な施設については、担当のケアマネジャーさんに相談することをお勧めします。また、利用に関しては予約が埋まってしまうことが多いので、予定が決まったらできるだけ早くケアマネさんに連絡することをお勧めします

慣れない環境での滞在は、家族にとっても不安な気持ち大きいかもしれません。しかし、適切な準備の上でショートステイに臨むことで、リラックスした時間と安心感を得ることができるでしょう。

ショートステイについて、詳しくはこちらの記事にまとめていますのでご参照ください。

ショートステイに必要な持ち物リスト

ショートステイの持ち物リスト

ショートステイに向けての持ち物の用意はとても重要です。適切な持ち物を用意することで、安心して過ごすことができます。また、ショートステイ先の職員も安心して受け入れることができ、万全のサポートをすることができます。

ここからは、ショートステイに必要な持ち物リストを詳しく紹介します。

施設によって必要な持ち物は異なりますので、持ち込みができないものについては施設の担当者に確認しておきましょう。

衣類と着替え

ショートステイ中に必要な衣類を用意する際には、日常着やパジャマはもちろん、季節に合わせた服装も考慮しましょう。華美な服装ではなく、動きやすい服装にすることをお勧めします。

また、ショートステイ施設は冷房が強く聞いていることが多く、利用者は「寒い」と感じることが多いです。施設で勤務する職員は常に動いているために冷房は強めになりやすいのですが、動くことの少ない利用者にとっては寒いと感じるのです。寒暖差に備えて軽い羽織ものとして、カーディガンなどを持参すると、上着で調整して快適に過ごすことができます。

靴は上履きの用意が必要なところ、運動靴などを推奨されるところがあります。スリッパやサンダルなどは禁止しているところが多いです。どんな靴がいいのか、施設によって異なるので担当者に確認しましょう。

内服薬

内服薬等は忘れずに用意しましょう。特に薬は、持病や体調に合わせて必要な分量を確保しておくことが重要です。薬を落としてしまうことや、紛失してしまうこと、また何か特別な事情で帰宅ができないという場合に備えて、少し余分に薬を用意しておくことをお勧めします。内服は使うときごとにひとつの袋にまとめておくようにと言われる場合もあります。薬局で一包化してもらうこともできますので、処方時に相談しておくこともおすすめです。

看護師の説明

定時薬だけでなく頓服薬なども忘れずに用意しましょう。塗り薬・貼薬なども処方されているものを用意しましょう。薬局から渡される処方薬の一覧やお薬手帳などがあると、ショートステイ先のスタッフや看護師も安心して受け入れができます。

病歴やアレルギー情報などはショートステイ担当者との事前打ち合わせの際に必ず伝えることをお勧めします。連絡をすべてケアマネジャーさん任せにするのではなく、ショートステイ先のスタッフや医療関係者とも円滑なコミュニケーションができるようにしておきましょう。

身の回りの日用品

ショートステイ中に使う歯ブラシや口腔ケア用のスポンジなども準備しましょう。入れ歯・義歯を利用されている方は入れ歯ケースを持っていくことをお勧めします。

髪の毛を溶かすためのヘアブラシなど、身だしなみのために使っているものも忘れず用意しましょう。髭剃りはカミソリなどの刃物は基本NGですが、電動髭剃りを持参することができます。施設によってはティッシュなども持参が必要な場合がありますので、必要な場合はボックスティッシュなども持参しましょう。タオルなどは施設で用意しているものを使うことができますが、使い慣れたものがいいという場合は相談しましょう。

手帳やメモ帳、筆記用具、時計など、必要なものがあれば忘れずに持って行きます。日課や予定を管理するために必要なものは、忘れずに梱包しておくことをおすすめします。

杖や歩行器を使用される方はもちろん忘れずに用意しましょう。

趣味やリラックスのためのもの

ショートステイ中は時間を持て余すことが多いです。知らない人ばかりの環境で、話をする相手がいなければひとりで過ごす時間が多くなります。何もすることがなくて退屈したという声もよく聞きます。ショートステイ中の時間を楽しむために、趣味の本などを持参するのもいいでしょう。

テレビは施設で各部屋に用意しているところもありますが、有料で貸し出してくれる場合もあります。テレビを見たいという方は施設と相談してみるといいでしょう。また、特に大部屋を利用される場合は大きな音量で周囲に迷惑をかけることがないように、イヤホンなどを準備しておくことをお勧めします。

介護保険証・負担限度額認定証など

ショートステイ利用にあたり、介護保険証を用意しておきます。本人ではなく施設が保管、もしくは写しを保管するような形になります。長期間の滞在など、ショートステイ中に医療機関にかかることが想定される場合は、医療保険の保険証も持っていく場合があります。施設の看護師等含めて相談しましょう。

また、ショートステイでかかる費用負担を軽減するために、負担限度額認定証を用意しておきましょう。こちらの書類を提示することで、所得に応じてショートステイ中の食費と居住費の減免を受けることができます。住民税非課税などの要件を満たしている方は、市区町村の窓口で負担限度額認定証の交付申請を行いましょう。

負担限度額認定証についてはこちらの記事に掲載していますのでご参照ください。

これらの持ち物を用意することで、高齢者は安心してショートステイを楽しむことができます。健康や快適な滞在をサポートするために、早めに準備を行い、梱包しましょう。

また、ショートステイを定期的に利用する人は、ショートステイ用の衣服・ショートステイ用の歯ブラシなど、ショートステイ用の持ち物一式で用意しておくと便利です。

持ち物準備の注意点

ショートステイでの滞在をより安心できるものにするために、注意すべきポイントもあります。安心して施設での時間を楽しむことができるよう、ポイントを詳しく紹介します。

費用の相談
  • 持ち物にフルネームで名前を書く: 持ち物にはフルネームで名前を書くことをおすすめします。特に衣類や小物など、共有のスペースで使用するアイテムは、取り違えや紛失のリスクがあるため、名前を明記して識別しやすくしておきましょう。
  • 持ち物の写真を撮影する: 出発前に、事前に持ち物を写真に撮影しておくこともおすすめです。持参する荷物をカバンから出した状態で、一枚写真に撮影することで、紛失したときにも何がなくなったのかがわかり、施設スタッフも探しやすくなります。スマートフォンで撮影しておくと、共有するのにも便利です。チェックリストを施設が用意している場合もありますので、それとあわせて確認しましょう。
  • 持ち込みできないものを確認する: 持ち込みができないものもあります。刃物や食品類などは持ち込みが禁止されています。高価な貴金属なども禁止されているところが多いです。
    現金はいいですか?と聞かれることも多いです。現金を持っていないと何かあったときに不安という方が多いのも事実です。ただ、トラブルにつながることも多く、現金を持ち込んだとしても使える場所がほぼないので持ち込んだとしても意味がないのでお勧めできません。施設内で自動販売機があって、そこで使う分程度の現金をOKとしている施設もありますのでどうしてもという方は確認しましょう。
  • 担当者との情報共有: ショートステイをより安心して過ごすために、担当者との情報共有が重要です。高齢者の健康状態や好みに関する情報を的確に伝えることで、適切なサポートを受けることができます。特に医療情報や食事の制限など、重要な情報は担当者としっかりと共有し、円滑なコミュニケーションを図りましょう。

これらのポイントを考慮して持ち物を準備することで、ショートステイ中により安心感を持ちながら楽しい時間を過ごすことができます。

ショートステイの持物準備をかんたんに

ショートステイのたびに準備をするのって大変ですよね。どの洋服を持っていくか確認して、リストにして、紛失防止に名前を書いて・・・

そんなことをしていたらショートステイの準備だけで日が暮れてしまいそう。

ショートステイの準備のコツは普段から「ショートステイ用」でまとめておくこと。ショートステイ用の洋服がまとまっていたら、いちいち名前を書く必要もなくなります。持ち物もいつもと同じ持ち物なので、持ち物リストはコピーすればいくらでも使いまわしができます。ショートステイ専用に分けておくことで準備にかかる手間や時間を大幅に削減することができます。

ショートステイを定期的に利用する場合はぜひそんな時短テクを使ってみてください。

ロングショートステイの場合は?

比較的長い期間のショートステイをロングショートステイと言いますが、ロングショートステイの場合には持ち物も多くなります。ショートステイ中の受診も必要になるので保険証などが必要な場合もあります。また、洋服なども多めに用意しておくことが必要になります。短い期間のショートステイではあまり施設の外に出ることはないですが、ロングショートステイの場合は気分転換に外に出る機会を設けることもあるので、外出用の上着なども用意した方がいいかもしれません。

ショートステイの相談員に確認し、必要なものがあれば事前に準備しておきましょう。

2024年の制度改定でロングショートステイについての見直しが行われましたので、詳細はこちらでまとめています。

まとめ

ショートステイの持ち物について解説しました。初めてのショートステイは利用する側も、送り出す家族も緊張するものです。説明した内容をもとに、早めに持ち物の準備をしておくことをお勧めします。

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この記事を執筆・編集したのは

いえケア 編集部

在宅介護の総合プラットフォームいえケアです。
いえケア編集部では主任介護支援専門員としての地域包括支援センター相談員や居宅介護支援事業所管理者などの介護分野での経験を活かし、在宅介護に役立つ記事を作成しております。
運営会社:株式会社ユニバーサルスペース


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