「セニアカーは危ない?」免許返納後の移動手段、セニアカーの選び方

セニアカーって危なくない? 介護コラム
いえケア(在宅介護の総合プラットフォーム)

いえケア 編集部

在宅介護の総合プラットフォームいえケアです。
いえケア編集部では主任介護支援専門員としての地域包括支援センター相談員や居宅介護支援事業所管理者などの介護分野での経験を活かし、在宅介護に役立つ記事を作成しております。

前回の記事では高齢者の免許返納に関する現状と課題について解説しました。

免許を返納したら、全てが円満解決というわけではありません。高齢のご家族が運転免許を返納されたあと、こんな声を聞いたことはありませんか?

「歩くのは疲れるし、バス停も遠いから外に出なくなった…」
「スーパーや病院にも行きづらくなって、用事がたまってしまう」

運転をやめると、自由に移動できていた生活が一変してしまうことがあります。そして、その“移動の不自由さ”がやがて“外出そのものの減少”につながることも。

ここで大きな問題になるのが、外出の減少が健康や認知機能に深刻な影響を与えるという点です。

この点からも、免許返納後に「どうやって外出の機会を維持するか?」は、健康と生活の質を守るために非常に重要なテーマだと言えるでしょう。


そんななか、注目されている移動手段がセニアカー(電動カート)です。

電動でゆっくり走れるため、「歩くのがつらいけど、車はもう運転できない」という方にとっては、日常の買い物や通院などに非常に便利な選択肢です。

しかし一方で、

「セニアカーって事故が多いって聞いた…」
「うちの親に操作できるのか心配」

といった不安を持つご家族も少なくありません。

この記事では、セニアカーの安全性について正しい知識を共有しつつ、「どうすれば安全に使えるのか」「どんな機種を選ぶべきか」といった具体的な情報をご紹介していきます。

運転をやめるとどうなる? 〜急激に減る外出機会〜

高齢者にとって「運転」は、単なる移動手段ではなく、社会とのつながりを維持する“ライフライン”です。買い物・通院・趣味・友人との交流など、生活のあらゆる行動が車で支えられていた場合、免許返納後にそのすべてが“面倒”や“不安”に変わります。

運転をやめた後、約6割が「外出が減った」と回答

実際、国立長寿医療研究センターが全国の高齢者を対象に行った調査によると、免許返納後に「外出頻度が減った」と答えた人は全体の約6割にのぼります。

特に地方や郊外に住んでいる高齢者は、徒歩圏にバス停や商店が少なく、「車がない=出かけられない」状態になりやすく、生活範囲が一気に狭まる傾向があります。

🗣️ 家族の声:
「スーパーが徒歩15分。でも母にはもう坂道がきつくて…」
「タクシー代もバカにならないし、結局外出を控えるようになった」

こうした“外出しない選択”が、実は心身に深刻な影響を及ぼします。


外出しないことは「認知症のリスク因子」に

また、同調査では、運転をしていた高齢者は運転をしていなかった高齢者に対して、認知症のリスクが約4割減少することが分かりました。これは、運転をすることで脳への刺激により認知機能の低下を軽減した結果という側面もあります。ただ、もっと大きいのは運転しなくなったことで外出機会が減ったことのによる影響と考えられます。

これは、外出によって得られるさまざまな刺激(五感、会話、判断力の発揮など)が、脳の活性化を促すからです。

反対に、外出しないと次のような変化が起こりやすくなります:

  • 人との会話が減る → 言語能力の低下
  • ルート判断やスケジュールが不要になる → 前頭葉の活動が減少
  • 単調な日常の繰り返し → 記憶刺激が少なくなる

さらに、運動不足・筋力低下も重なれば、転倒・寝たきり→さらなる外出減少…と、悪循環に入るリスクが非常に高くなります。


「出かける気力」が失われる心理的側面にも注意

高齢者にとって外出とは、体だけでなく「気持ちのハリ」を保つ行動でもあります。

  • 「今日は○○へ行こう」と予定を立てる
  • 人に会って話す・笑う
  • 知らない景色に出会う

これらがあるからこそ、日々の生活に楽しさや意味を感じられるのです。

しかし、運転できなくなり、移動手段がないと、それらの機会が急激に失われてしまいます。

「行けないなら仕方ない」
「迷惑かけたくないから、誰にも頼まない」

という気持ちが積み重なると、うつ傾向・無気力感にもつながっていきます。

つまり、免許返納後、いかにして外出機会を確保していくのか。そして、それを実現するための手段をどうすべきかが重要なのです。

セニアカーとは?セニアカーは本当に危ないのか―事故データとその背景


セニアカーとは?

セニアカーとは、電動でゆっくり走行できるハンドル型の電動車いすのことです。正式には「ハンドル形電動車いす」と呼ばれ、道路交通法上では歩行者と同じ扱いになります。

  • 最高速度:時速6km以下(早歩き程度)
  • 操作方法:バイクのようなハンドルで進行方向・速度を調整
  • 利用対象:免許返納後や歩行が困難な高齢者など

免許不要で、公道の歩道・路側帯・横断歩道などを自由に走行可能。買い物や通院、近所の散歩など、日常生活の移動手段として非常に便利です。

近年、街中でも見かける機会が増えたと感じている方も多いと思います。

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なぜ「セニアカーは危ない」と言われるのか?

一方で、こうした便利さの裏で「セニアカーは危ない」「事故が多い」という声も聞かれます。

たしかに、セニアカーに関する事故は年々報告件数が増加しており、特に2023年には死亡事故が6件、重傷事故を含めると200件以上が、消費者庁やNITE=製品評価技術基盤機構により報告されています。

具体的な事故事例については消費者庁のホームページにも掲載されています。

では、セニアカーにどんな危険が潜んでいるのでしょうか?


事故の主なパターンと背景

以下のような事故が実際に多数報告されています。

事故タイプ内容
転倒事故坂道でスピードが出すぎ、急ブレーキで転倒
側溝・段差への落下タイヤが溝や段差に引っかかり、車体が転倒・脱輪
車との接触道路横断中に自動車と接触/踏切内での立ち往生
夜間の事故無灯火またはライトの不備により車から見えず接触
自損事故店舗入口やフェンスに衝突/ブレーキの踏み間違いなど

危険の本質は「乗り物」より「環境」と「使い方」

セニアカーそのものが“欠陥”というわけではありません。事故の多くは以下のような「人的・環境的要因」が関係しています。

  • 操作に不慣れなまま使用した
  • 夜間・雨天など視認性の悪い環境で走行した
  • 歩道や路肩が狭く、段差が多い地域だった
  • 自分が“車両”だという意識がなく、周囲への配慮が不足していた

また、「歩行者扱い」という認識がかえって油断につながり、信号無視や急な飛び出しなど、事故リスクを高める行動を無意識にとってしまうケースもあります。

最高速度は6kmとはいえ、車体も大きく、歩道を走っているとかなりの速度に感じます。最高速度で衝突すれば大きな事故になりかねないのです。


利用者増=事故増。だが“危険な乗り物”とは限らない

近年、セニアカーの事故件数が増えているのは、利用者自体が年々増えているという背景もあります。市場としては需要が高まり、2025年には約50万台以上の流通が見込まれていると言われています。

つまり、利用台数の増加とともに事故が起きているのであって、セニアカーそのものが特別に危険な乗り物というわけではないのです。適切な運転・操作ができていれば、安全性の高い乗り物であることに間違いはありません。

安全に使うための5つのポイント


「セニアカーは危ない」と言われる背景には、“誤った使い方”や“安全意識の不足”が大きく関わっています。正しい知識と工夫をもって使えば、セニアカーはとても便利で、高齢者の外出と自立を支える頼もしい“足”になります。

ここでは、セニアカーを安全に使うためにぜひ押さえておきたい、実用的な5つのポイントを解説します。


① 安全なルート選び:歩道・段差・交通量に注意

最も基本的かつ重要なのが、「どこを走るか」です。

  • 段差や側溝が多い道は避ける(脱輪・転倒リスク)
  • 交通量の多い車道は通らない(歩道のない場所は特に注意)
  • 坂道はできるだけ避ける or 安定機種で対応

できれば、ご家族と一緒に「日常のルート(買い物・病院など)」を事前に確認しておきましょう。慣れない場所へは単独で行かず、最初は付き添いで走行練習をするのがおすすめです。


② 操作方法の習得:購入時には必ず試乗を

多くの事故が、初期の操作ミス(アクセル・ブレーキの誤操作、旋回時の不安定さ)に起因しています。

  • ハンドルの切れ方、ブレーキのかかり方を体で覚える
  • 坂道やカーブの感覚をつかむ
  • 狭い道や人混みのシミュレーションも必要

セニアカーの販売店では、購入前の試乗や、地域によっては講習会も実施されています。できる限りこうした機会を活用して、「乗れるかどうか」ではなく、「安全に乗れるかどうか」を確認してください。バッテリーもどのくらいだったら持つのか、確認しておくことが必要です。


③ 日常のチェック:乗る前の点検を習慣に

意外と見落とされがちなのが、乗車前の点検です。

チェック項目内容
バッテリー残量途中で止まらないよう、常に十分に充電
タイヤの空気・摩耗路面との接地力、安全なブレーキに直結
ブレーキ・アクセルの反応効きが悪いと事故に直結
体調めまいやふらつきがある日は無理をしない

習慣化のコツは、チェック表を作って玄関に貼っておくこと。家族が一緒に確認するのも効果的です。


④ 周囲への配慮:昼間利用と“見える化”がカギ

セニアカーは音が静かで小型なため、周囲から気づかれにくいという特徴があります。特に夕方〜夜間は事故が起きやすいため、次の対策を講じましょう:

  • 夜間・雨天の利用は極力控える
  • LEDライト、反射板、明るい色の服装で“見える化”
  • 横断歩道や交差点ではアイコンタクトや徐行を徹底

歩行者に見られている意識をもつことで、「自分も交通の一部」という認識が自然に生まれ、注意深い走行につながります。


⑤ 定期メンテナンス:安全性能は「継続使用」で差がつく

セニアカーは、電動機器+機械部品の集合体です。日々の使用によって、

  • ブレーキパッドの摩耗
  • モーターの不調
  • タイヤの劣化

など、目に見えない部分で安全性能が低下していきます。

メーカーによっては半年〜1年ごとの点検サービス訪問メンテナンスも用意されていますので、購入時に確認し、定期的な整備を怠らないようにしましょう。

セニアカー選びのポイント:安全性・操作性・環境への適応


セニアカーを選ぶときに「安いから」「小さくて軽そうだから」といった理由だけで決めてしまうと、本人の体格や地域の環境に合わず、かえって危険になる可能性があります。

ここでは、安全に、そして長く安心して使うために押さえておきたい「選び方の6つの視点」をご紹介します。


① 車輪数:3輪 or 4輪?重視すべきは「小回り」か「安定感」か

タイプ特長向いている環境
3輪タイプ小回りがきき、狭い道や商業施設で取り回しがしやすい都市部・屋内利用が多い人向け
4輪タイプ安定性が高く、段差や傾斜でも安定して走行可能坂道や段差のある地域に住む人向け

転倒リスクの少なさで考えるのであれば、地面とタイヤが設置するポイントが多くなる4輪がやや優位です。ただ、どのような場所で利用するかによっては4輪よりも3輪が適している場合もありますので、十分相談しましょう。


② 安全装備:事故防止の“仕組み”があるか

近年のモデルには、以下のような事故を未然に防ぐための機能が搭載されています。

  • 障害物センサー(前方の人や壁を感知して自動減速)
  • 傾斜アラーム・自動ブレーキ(坂道での加速を制御)
  • 握り込み緊急停止(手を離すと自動で止まる)
  • 夜間ライト・反射板(視認性を高める)

これらは機種によって差が大きいため、カタログや試乗時に必ず確認しましょう。


③ 操作性:力加減・握力に合っているか

セニアカーは「乗れる」ことよりも、「無理なく操作し続けられる」ことが重要です。

  • ハンドルが重すぎないか
  • アクセル・ブレーキが手の力で確実に操作できるか
  • 座面の高さや背もたれの角度が合っているか
  • 乗り降りのしやすさ

高齢者の握力や関節可動域を考慮した設計かどうかは、安全性に直結します。本人が必ず試乗して確かめるようにしましょう。また、意外と多いのがセニアカーに乗り降りするときの転倒です。乗り降りのしやすさも十分気をつけましょう。


④ 航続距離と充電:日常使いに十分かどうか

使用目的によって必要な航続距離は変わります。

用途必要な航続距離の目安
近所の買い物・散歩5~10km程度
病院・施設・公園などの往復10~20km以上
坂道・長距離移動が多い高容量バッテリーが必要

また、充電のしやすさ(家庭用コンセントで可能か、屋外に電源があるか)も確認しておきましょう。

航続距離はあくまで目安ですので、気温や天候によってバッテリーが十分な能力を発揮できない場合があります。余裕をもって無理のない計画を立てましょう。


⑤ サイズと保管場所:家の構造と相性がよいか

セニアカーは意外と玄関の出入り・駐輪スペース・段差との相性が重要です。

  • 自宅前にスロープはあるか
  • 収納場所に屋根や鍵がつけられるか
  • エレベーターに乗せられるか

家からの“出発時点”で不便があると、結局使わなくなってしまうこともあります。


⑥ 補助金・サポート制度:自治体によっては費用補助も

介護保険の認定を受けている方であれば、セニアカーも「電動車いす」の一種としてレンタルで利用することが可能です。介護保険適用の機種であれば、福祉用具貸与として、自己負担1~3割でレンタルができます。

ただし、やはり安全に運転ができるかどうか、適切な管理ができるかどうかは福祉用具貸与事業者やケアマネジャーから厳しくチェックされる場合があります。また、要支援1,2または要介護1の軽度認定者の場合は原則レンタルができない仕組みです。ケアプランでその必要性が認められない限りは保険適用になりませんので十分注意しましょう。

また、一部の自治体では介護保険以外に、セニアカーの購入補助やレンタル制度を用意しています。具体的な事例として、群馬県安中市の制度を紹介します。

安中市シニアカー購入費補助金のご案内

補助額:購入費の3分の1(上限10万円)
対象者:次の1~4の条件をすべて満たす人
・市内に居住し、本市の住民基本台帳に記録されている満65歳以上の人
・運転免許証の自主返納をし、公安委員会が発行する運転免許の取消通知書または運転経歴証明書の交付を受けている人
・市税を滞納していない人
・シニアカーの購入に関して他の制度による補助を受けていない人
対象となるシニアカー:日本工業規格(JIS)T9208に適合するハンドル型電動車椅子

※市区町村によって条件や内容が異なるため、事前に役所や地域包括支援センターに確認しましょう。


選び方のまとめ

視点チェック項目
車輪数安定感か小回りか
安全装備センサー・自動ブレーキなど
操作性握力や体格に合っているか
航続距離使う距離に合っているか
サイズ・保管家との相性、スペースの有無
補助制度介護保険適用か、自治体の支援があるか

セニアカーを選ぶ際のポイントを解説しました。

家族ができるサポート:外出を「やめさせない」工夫


セニアカーは、高齢者が「ひとりで外出できる自由」を取り戻す大きな味方です。しかし、使い始めが最も事故が起こりやすいタイミングでもあります。

だからこそ、ご本人だけに任せるのではなく、ご家族のサポートが重要です。ここでは、「事故を防ぎつつ、安心して使い続けてもらう」ために家族ができるサポートの工夫をご紹介します。


① 購入前から「一緒に試す」「一緒に決める」

セニアカーを本人が「本当に使いやすい」と感じられるかどうかは、乗ってみないとわかりません。

  • 試乗には必ず家族が同行し、道のりや操作を一緒に確認
  • 段差や坂道など、実際の生活環境に近い状況でチェック
  • 本人の不安や意見を引き出し、「納得して選ぶ」プロセスに寄り添う

「使ってほしい」よりも「自分で選んだ」という感覚を持ってもらうことが、継続利用と安全意識につながります。


② ルートの確認・事前練習を一緒に

事故の多くは、「慣れていない道」で起こります。

  • 通院、買い物などよく使うルートを家族と一緒に事前走行
  • 危険箇所(段差・車の多い交差点・見通しの悪い路地)をあらかじめチェック
  • 不安な場所には、「ここでは必ず降りて押す」などのルールを一緒に決めておく

事前の“安全ナビゲーション”が、ご本人の判断力や注意力を補ってくれます。


③ 日常の声かけと「外出の後押し」

セニアカーを買っても、しばらくすると「今日はいいか」「疲れたからやめとこう」と、出かける回数が減っていくこともあります。

そんなとき、家族からのひと声が大きな励みになります。

  • 「今日は天気いいね、ちょっと散歩でもどう?」
  • 「スーパー行くなら一緒に回ってみようか?」
  • 「セニアカー調子どう?充電しておくよ」

外出が「めんどう」にならないように、日常会話の中で自然に声をかけることが大切です。


④ 異変の察知と定期チェック

セニアカーは便利な分、不具合や体調不良に気づかず事故につながるリスクもあります。

  • 走行時の音や挙動に変化がないか
  • 「疲れやすくなった」「操作がつらそう」など身体面の変化
  • バッテリーの劣化やタイヤ摩耗などの機械的変化

本人が気づかない不調を、家族が“第2の目”として見守ることが安全につながります。

自分もケアマネジャーとして働いていた時に、何度かセニアカーの導入を調整し、立ち会いました。もちろん、管理ができるか、無理な利用はしないかなど、本人の理解力などを含めて検討し、セニアカーで外出することによってどんな生活を実現したいのかを本人と一緒に考え、ケアプランに位置付けるようにしています。

契約前には必ず試乗をし、目的とする場所までのルートを決定します。踏切がないか、坂道がないか、車両の通行量はどうかなど、本人や福祉用具専門相談員、セニアカーの業者とも相談しながら確認します。

管理についても家族に相談し、安全に利用できる体制を整えることが重要だと考えております。

まとめ

運転免許を返納したあとも、外出の機会を失わないことは、高齢者にとって非常に大切です。なぜなら、外に出て人と関わり、環境の刺激を受けることが、認知機能や心身の健康維持に直結するからです。

セニアカーはそのための有力な選択肢のひとつです。

ただし、「危ないからやめた方がいい」といった誤解や、使い方の不備から生じるリスクもあります。だからこそ、以下の3つが重要になります。

  • 正しい知識
  • 安全な使い方
  • 家族や関係者のサポート

セニアカーは「危ないもの」ではなく、「人生を支える心強いパートナー」になります。



セニアカー利用に関するよくある質問(FAQ)

Q
セニアカーって、本当に免許はいらないの?
A

はい。道路交通法上は「歩行者」として扱われ、免許や登録は不要です。ただし、公道を走るルールやマナーはしっかり守る必要があります。

Q
セニアカーと電動車いすは何が違うの?
A

セニアカーは「ハンドル型」で自分で操作する前提のもの。電動車いすは「ジョイスティック型」で、身体に障害がある方のための福祉用具として位置づけられています。

Q
事故が怖いから交通量の少ない夜だけ使わせたいのだけど?
A

むしろ夜間は視認性が下がって事故のリスクが高まります。日中の使用を基本とし、明るい時間に目的を終えられるよう調整するのがおすすめです。

Q
家の前が段差だらけで…使えない?
A

スロープ設置や、段差乗り越え性能の高いモデルもあります。また、家の構造によってはセニアカーが適さないケースもありますので、事前の試乗と相談が大切です。

「もう出かけられないかも…」と感じている方にとって、セニアカーは“自由を取り戻す”選択肢です。

大切なのは「危ないからやめる」のではなく、「どうすれば安全に使い続けられるか」を一緒に考えること。

ご本人の自立と安心、そしてご家族の見守りが、これからの生活の質を大きく左右します。

いえケアロゴ

この記事を執筆・編集したのは

いえケア 編集部

在宅介護の総合プラットフォームいえケアです。
いえケア編集部では主任介護支援専門員としての地域包括支援センター相談員や居宅介護支援事業所管理者などの介護分野での経験を活かし、在宅介護に役立つ記事を作成しております。
運営会社:株式会社ユニバーサルスペース


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