記事のポイント
- 厚生労働省によると、昨年度の医療費は概算で46兆円に上り、2年連続で過去最高を記録した。
- 新型コロナの流行により、特に新型コロナ患者の医療費が前年度から倍近く増加し、8600億円に達した。
- オミクロン株の流行が主因で、発熱外来などでの患者数が急増した。
厚生労働省は、昨年度の医療費が2年連続で過去最高を記録し、概算で46兆円に達したと発表しました。特に新型コロナの影響が大きく、新型コロナ患者の医療費は前年度から倍近く増えて8600億円に達しました。オミクロン株の流行により、発熱外来などでの患者数が急増したことが、医療費の増加の主な要因とされています。
さらに、年齢別に見ると、75歳以上の人々が医療費の約39.1%を占め、1人当たりの医療費はこの年齢層では3.9倍に増加しています。入院費用は18兆1千億円、外来費用は16兆2千億円でした。診療所の外来医療費においては、子どもの新型コロナ患者が増加したことから小児科が30.8%増加し、不妊治療の保険適用が拡充されたことで産婦人科も53.9%増加しました。
概算医療費には、患者の窓口負担や公的医療保険で賄う費用が含まれており、労災保険や全額自己負担の費用は含まれていません。概算医療費は医療費全体の約98%を占めています。
参照記事
共同通信
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編集部より
いえケア編集部
医療費は年々増えており、過去最高を記録しています。高齢者人口が増えることで医療費も増えているのですが、負担と給付のバランスを見直す議論が続けられています。医療だけでなく、介護に関しても自己負担割合の引き下げを含めた給付抑制が検討されています。
※ちなみに介護給付費は年間11兆円となっています。