記事のポイント
- 昨年度の介護職員離職率は14.4%と、歴史的低水準。
- 離職原因は人間関係問題が最多。事業所ごとの差異が大きく、小規模事業所は離職率が高い傾向。
介護労働安定センターが昨年度の「介護労働実態調査」結果を公表。14.4%の介護職員離職率が報告され、0.1ポイント上昇したものの、業界史上最低水準を維持。全産業平均の13.9%との差も縮小している。
しかし、離職率には事業所ごとの大きな格差が存在。50.7%の事業所が10%未満の離職率を示す一方で、17.4%の事業所が30%以上を記録。特に規模の小さい事業所や新設の事業所で高い離職率がみられる。
離職理由は27.5%が「職場の人間関係に問題」と回答し、その他にも事業所の理念不満(22.8%)、他の良い職場があった(19.0%)、収入不足(18.6%)が挙げられた。
調査は介護労働安定センターが昨年10月に実施し、全国8708の介護施設・事業所、1万9890人の介護職から回答を得ている。
記事出典
介護のニュースサイトJOINT

解説

介護職は離職率が高いと言われます。離職率が高い理由は、どこも介護の職場は人手不足なので人材の超売り手市場。資格を持っていればどこでも仕事を選べるので、離職する割合は高いです。また、人間関係の問題でやめてしまう方が多いのは介護や医療などの職場によくみられる傾向です。
大規模法人の方が離職率が低いのは、大規模法人に介護報酬が優遇されやすい制度設計であることや、人の異動などがあり固定化しないために人間関係のトラブルによる離職も防ぎやすい側面があるとみられます。
サービスを利用する側としては同じ人にケアしてもらいたいし、せっかく信頼関係を作れたのに残念、ということも多いと思います。

この記事を執筆・編集したのは
いえケア 編集部
在宅介護の総合プラットフォームいえケアです。
いえケア編集部では主任介護支援専門員としての地域包括支援センター相談員や居宅介護支援事業所管理者などの介護分野での経験を活かし、在宅介護に役立つ記事を作成しております。
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