記事のポイント
- 介護施設探しにおいて、ケアマネジャーへの相談が最も頼りにされており、半数以上の人がこの手段を利用している。
- インターネットを利用する割合はわずか31.7%で、ケアマネジャーに次いで多くの人がこの手段を採用している。
- 年代によって介護施設探しの手段に差異があり、若年層は多様な手段を使用する傾向があり、高齢者ほど手段が限定的である。
株式会社LIFULL seniorが実施した調査によれば、介護施設を探す際、半数以上の人がケアマネジャーに相談することが明らかになりました。
在宅介護サービスに限らず施設探しに関しても相談相手として、ケアマネジャーが重要視されています。一方で、インターネットを活用する割合はわずか31.7%であり、年代によって手段に差異が見られます。若年層はインターネット検索や知人への相談など多様な手段を使用する一方、高齢者は手段が限定的である傾向があります。
特に60代以上ではケアマネジャーへの相談が65%を超えています。
また、首都圏ではインターネットで施設を探す割合が全国より高いことが報告されました。これは地域の介護施設の数が多く、新たな施設が頻繁に登場するため、情報を入手するのが難しいためとされています。
入居した施設を知ったきっかけとしても、ケアマネジャーからの情報が31.4%、インターネットで調べたは16.0%となっています。
記事出典
介護施設探しに利用した手段第1位はケアマネジャーへの相談。インターネット検索はわずか3割

編集部より

民間の老人ホーム紹介業者の調査ですが、施設探しにおいてもケアマネジャーの情報は信頼度の高い情報と認知されていることがわかります。相談相手としても、入居施設を知るきっかけも現時点では圧倒的にケアマネジャーとなっています。
民間の老人ホーム紹介業者も増え、各社のサイト情報も豊富でユーザビリティも格段に向上しているものの、まだまだインターネット検索から施設入所を決める方はごく少数であるということがわかります。
入居する施設を知るきっかけで、病院からの紹介という項目が首都圏では8.0%、全国で見ると11.8%と大きく開いているのは興味深いですね。地方の方が病院・介護施設の数が限られることもあって、医療介護連携のコミュニケーションで密な傾向があるかもしれないですね。