いえケア 編集部
在宅介護の総合プラットフォームいえケアです。
いえケア編集部では主任介護支援専門員としての地域包括支援センター相談員や居宅介護支援事業所管理者などの介護分野での経験を活かし、在宅介護に役立つ記事を作成しております。
介護をするのにはお金がかかります。
サービス利用にかかる費用、紙おむつ代、介護タクシー代、医療費、気がつけばいろいろ出費が出ていきます。施設介護もお金はかかりますが、やはり在宅介護でもお金はかかります。介護のお金に関して、このような質問をいただくこともあります。
在宅介護もお金がかかるっていうけど、介護認定を受けたらもらえる給付金とかはないのかしら。「介護保険」っていうからには、介護に必要なお金として保険金がもらえるんじゃないの?
介護保険の認定を受けたら、もらえるお金があるのか?そんな疑問にお答えします。
要介護認定を受けても直接お金が支給されるわけではありません
「要介護認定を受けたら、市町村や国から現金が支給される?」
結論として、要介護認定そのもので現金が直接支給されるわけではありません。
しかし、だからといって認定に意味がないわけではありません。介護保険は現金を給付するための保険ではありません。お金が支払われる「現金給付」ではなく、サービスという現物で受け取る「現物給付」という保険の仕組みになっています。
ただ、認定を受けることで、公的支援や補助金、給付金の対象となる資格を得られる場合があります。
なぜ要介護認定を受けることが重要なのか?
要介護認定は、介護保険制度を利用するための「入り口」となる仕組みです。この認定がなければ、多くの介護サービスや支援を利用することができません。
認定を受けることで、以下のような支援を受けることができます。
認定を受けただけでは現金はもらえない、その理由とは?
要介護認定そのものは、「お金を直接もらう」ための制度ではなく、「介護が必要であることを証明する」ものです。要介護認定という証明があることで、各種の支援を受けるための資格を得ることができます。
- 介護保険の考え方
- 介護保険は、直接的な現金給付ではなく、介護サービスを利用するための仕組みを提供しています。要介護者本人や家族が必要とする介護を受けることで、介護者の負担を軽減し、生活の質を維持できるよう設計されています。
- 民間の介護保険との違い
- 公的支援ではありませんが、民間の介護保険(後述)では、一定の基準以上の要介護認定を受けることで一時金や年金型給付金が受け取れる場合があります。
公的支援:介護保険を活用した費用軽減策
要介護認定を受けることで、介護保険のサービスを利用できるようになり、さまざまな支援が受けられます。直接現金がもらえるわけではありませんが、介護サービスの費用を大幅に軽減できます。
介護保険により所得に応じて自己負担が軽減されるだけでなく、介護保険では補足的な費用軽減策を利用することもできます。
高額介護サービス費の仕組み
高額介護サービス費は、介護サービスを利用した際の自己負担額が一定の上限額を超えた場合、その超過分を市町村が払い戻す制度です。利用者の所得によって上限額が異なり、所得の低い利用者に配慮されています。
所得別の負担限度額
- 現役並み所得者(年収約770万円以上):月額9万3,000円または14万0,110円。
- 一般世帯(課税世帯で年収770万円以上):月額4万4,400円。
- 低所得世帯(住民税非課税世帯):月額2万4,600円または1万5,000円。
手続きの流れ
- 介護サービスを利用:介護保険を利用し、負担限度額以上のサービスを利用。
- 申請書を受け取る:限度額を超えていることを確認した市区町村窓口が「高額介護サービス費支給申請書」を郵便で送付します。
- 申請書に記入し郵送:「高額介護サービス費支給申請書」に振込先銀行口座の情報など、必要事項を記入し、返送します。
- 審査と支給:審査後、数週間から1か月以内に超過分が指定口座に振り込まれます。
- 翌月以降は自動で振り込み:一度申請が通れば、翌月以降は都度申請をする必要はなく、負担限度額を超過した場合自動的に振り込まれます。
ポイント
- この制度は、所得が低い方でも、必要な介護サービスを利用できるよう利用者の家計に配慮している。
- サービス利用料が高額になるときは該当するか確認しましょう。
福祉用具購入費の補助
要介護者の安全と生活の質を向上させるために必要な福祉用具の購入費用も、介護保険で補助されます。
対象となる福祉用具
具体的に対象になる福祉用具は以下のようなものです。
- ポータブルトイレや入浴補助用具など。肌に直接触れることから衛生的にレンタル対象となりえない福祉用具
- 歩行補助つえやスロープ、固定式歩行器など一部の廉価な福祉用具(レンタルでの利用も選択可能)
助成内容
- 補助額:購入費用の7~9割(上限10万円/年)。
- 自己負担:1割~3割(所得により自己負担割合が異なる)。
利用の流れ
- 必要な福祉用具を選び、介護保険指定を受けた特定福祉用具販売事業者を通じて購入。
- 購入後、市区町村窓口で申請書を提出します(福祉用具業者が代行する)。
- 審査を経て、自己負担分を差し引いた金額が市区町村より返金されます(償還払い)。
福祉用具のレンタル
福祉用具は購入だけでなく、レンタルでも利用可能です。身体状況に合わせて適切な福祉用具を選定し、生活の課題を解決することができます。様々な福祉用具を利用することができます。
レンタル対象の用具
- 車椅子、介護用ベッド、歩行器など。
- 介護度によって利用できる用具が制限される場合があります。例えば、介護用ベッド(特殊寝台)の利用は原則要介護2以上となっています。
レンタル費用
- 月額料金の7~9割を介護保険が補助します。
- 例えば、10,000円/月の介護ベッドの場合、自己負担は1,000~3,000円程度になります。
住宅改修費補助
自宅での介護を支えるために、バリアフリー化は欠かせません。介護保険では、工事費用20万円を上限に住宅改修費が支給されます。
対象となる工事
- 手すりの設置。
- 段差解消。
- 滑り止め加工や床材の変更。
補助内容
- 20万円の工事費に対し、1割負担の方であれば9割(18万円)が介護保険から支給されるので、自己負担額は2万円となります。
- 対象者の所得に応じて自己負担割合が設定され、自己負担割合は1割から3割となります。
手続きの流れ(償還払いの場合)
- 工事前に市区町村窓口に申請を行います。
- 市区町村から着工許可が下ります。
- 工事完了後、写真や領収書を提出します。
- 審査後、住宅改修費が支給されます。
要介護認定を受けたら、まず市区町村窓口や地域包括支援センター、ケアマネジャーに相談し、利用できる公的支援を確認しましょう。特に、高額介護サービス費や住宅改修費は家計における経済的負担を大きく軽減します。
民間介護保険を活用する方法
公的支援では補いきれない介護費用をカバーする手段として、民間の介護保険があります。この保険は、公的介護保険とは異なり、現金給付が中心で、介護生活に必要な費用を柔軟に補うことができる点が特徴です。以下では、民間介護保険の仕組みや活用方法を詳しく解説します。
民間介護保険とは?
民間介護保険は、民間の保険会社が提供する商品で、要介護認定を受けた際に給付金を受け取れる仕組みです。または、公的介護保険の介護認定区分に関係なく、保険会社が設定した独自基準をもとに保険が適用される仕組みを設けている場合もあります。
民間介護保険で受け取れるお金は、大きく分けて以下の2種類があります。
一時金型
- 要介護認定を受けると、まとまった金額が支給されるタイプ。
- 一時的な大きな出費として、住宅改修の費用や入院などによる医療費の補填、介護施設の入所費用として活用できます。
- 例:要介護2以上で一時金100万円が支給される契約など。
年金型(定期給付型)
- 毎月一定額の給付金を受け取れるタイプ。
- 月々の介護サービス利用料や生活費の補助に適しています。
- 例:要介護3以上で毎月10万円を給付など。
民間介護保険を利用するメリット
民間介護保険を活用することで、公的支援ではカバーしきれない部分を補完できます。以下は主なメリットです。
自由度の高い給付金の使い道
- 公的介護保険は特定の費用(介護サービス、住宅改修など)に限られますが、民間保険の給付金は用途が自由です。
- 例えば、医療費や高額な介護用品の購入、介護施設の入居一時金として利用可能です。
家族の生活費補助
- 給付金を家族の生活費や働き方調整のための資金に充てることで、介護する側の負担も軽減できます。家事代行サービスや配食サービスなどの活用していくことができます。
公的支援との併用で負担軽減
- 一時金を活用して介護施設の初期費用を補填し、月々の介護費用は公的支援でカバーする、といった併用が可能です。
民間介護保険の選び方
民間介護保険を選ぶ際には、以下のポイントを確認しましょう。
1. 支給条件
- 給付金が支給される要件を確認します。
- 要介護度が2以上で支給される保険もあれば、要介護5でないと受け取れない保険もあります。
- 認知症が対象となるかどうかも重要なチェックポイントです。認知症特約のある保険商品もあります。
2. 支給金額
- 自分の生活設計や介護費用に見合った給付金額を選びましょう。
- 高額な保険料を支払う余裕がない場合は、手頃な金額で始めるのも選択肢です。
- 公的な介護保険の範囲内で必要なサービスを調整するのであれば、民間介護保険に頼る必要はあまりありません。
3. 保険料
- 年齢によって保険料が変動するため、加入タイミングを見極めることが重要です。
- 40代から加入すると月額3,000~5,000円程度、60代以降は月額1万円以上になるケースが一般的です。
4. 保険会社の信頼性
- 保険会社の信頼度や実績も考慮に入れる必要があります。
- 保険金の支払い実績や口コミを確認し、安心して契約できる会社を選びましょう。
民間介護保険の注意点
加入を検討する際には、以下の点に注意してください。
1. 支給条件の厳しさ
- 要介護1や2では支給対象外となる保険もあります。使いたいときに使えないということもあります。想定される使い道などをイメージすることも大事です。支給条件をよく確認する必要があります。
2. 契約内容の柔軟性
- 保険金の受け取り方法や途中解約の条件を事前に確認しておきましょう。
- 家事代行や保険外訪問介護が利用できる商品もありますが、サービス提供事業者が限定される場合もあります。
3. 家計への影響
- もちろん、民間介護保険を契約すれば毎月保険料の出費が伴います。保険料が家計を圧迫しない無理のない範囲で契約することが大切です。
民間介護保険は、介護生活の自由度を高めるための重要な手段です。特に、公的支援では補えない費用を柔軟にカバーできる点が魅力です。加入を検討する際には、支給条件や保険料のバランスを慎重に見極め、最適な選択をしてください。
その他の支援制度と給付金
要介護認定を受けることで、公的介護保険や民間保険以外にも利用できる支援や給付金があります。これらは特定の条件や申請が必要ですが、適切に活用すれば、介護にかかる経済的負担を大きく軽減できます。
以下に、代表的な制度を詳しく解説します。
介護休業給付金
働きながら家族の介護をする人のために、雇用保険から支給される制度です。要介護認定を受けた家族を介護するために一定期間仕事を休む場合に活用できます。
介護休業の期間中に介護がすべて解決することはほぼありません。在宅介護は長期にわたります。介護休業は介護に専念するために使うのではなく、介護の体制を整えるための休業だと考えましょう。
給付の概要
- 支給額:介護休業開始前の賃金日額の67%が支給されます。
- 支給期間:1人の要介護者につき最大93日(3回まで分割取得可能)。
- 対象者:雇用保険に加入している正社員やパートタイム労働者。
申請の流れ
- 事前手続き:介護休業を取得する旨を勤務先に申請します。
- 必要書類の提出:事業主が「介護休業給付金支給申請書」をハローワークに提出します。
- 給付金の受け取り:審査後、指定の口座に支給されます。
高額医療・高額介護合算療養費制度
医療費と介護費を合算し、一定額を超えた分が払い戻される制度です。医療費と介護費の両方が発生する場合に非常に役立ちます。高額介護サービス費は介護サービスだけが対象ですが、高額介護サービスの対象までは届かない方でも医療費と合わせると自己負担が大きい方もいます。そんな場合に利用できる制度が高額医療・高額介護合算療養費です。
制度の仕組み
- 対象者:世帯内で医療費と介護費の合計が一定額を超えた場合。
- 所得別の自己負担限度額:
- 一般世帯:約67万円/年
- 低所得世帯:約34万円/年
具体例
年間の医療費が50万円、介護費が30万円の場合、合計80万円となります。このうち、所得別の限度額を超えた分(80万円 – 67万円 = 13万円)が払い戻されます。
申請方法
- 医療・介護のサービスを利用。
- 該当する場合、「申請勧奨のお知らせ」が送付されます。
- 市区町村窓口に行き、申請書を作成提出します。
- 審査で問題がなければ指定した口座に入金されます。
医療費控除
介護サービスの利用も、一部医療費控除の対象になる場合があります。確定申告を行うことで、税金の一部を還付してもらえる仕組みです。
控除の概要
- 対象となる費用:
- 訪問看護や訪問リハビリ、通所リハビリなどの医療系サービスの利用費用。
- 医療系サービスと同時期に利用する訪問介護(身体介護)やデイサービスの費用
- 控除額の計算方法:
- (実際に支払った医療費の合計 – 10万円)× 所得税率
申請の流れ
- 支払明細書や領収書を準備します。
- 確定申告時に税務署へ申告します。
詳しくはこちらの記事をご参照ください。
負担限度額認定証
特別養護老人ホームやショートステイを利用する際、大きな費用負担となるのが食費と宿泊費です。このふたつの費用は介護保険が適用されないため、全額自己負担となります。毎日費用が加算されるため大きな自己負担となります。
それを軽減するのが負担限度額認定証です。いわゆる補足給付と言われるもので、低所得者を対象に自己負担を軽減する仕組みがあります。
減免額・対象者
負担限度額による減免は、所得等によって区分されています。最も所得が低い・もしくは生活保護の方が対象となる第一段階であれば、食費は300円/日、宿泊費は0円(多床室の場合)となります。
第一段階・第二段階・第三段階①・第三段階②と減免の対象にならない第四段階があり、段階的に自己負担額が大きくなります。
申請の流れ
- 市区町村の窓口へ申請し、「介護保険負担限度額認定証」の交付を受けます。
- 介護保険負担限度額認定証を利用する施設に提示します。
- 食費・部屋代が段階に応じた負担限度額(日額)の金額に軽減されます。
障害者控除
要介護者が障害者控除の対象になる場合、所得税や住民税が軽減されます。
対象者
- 要介護認定を受け、特定の障害(認知症や身体障害)がある場合。
- 市区町村が発行する「障害者控除対象者認定書」が必要。
このように経済負担軽減のために使える制度は数多くあります。また、地域独自に自治体が行う支援策などもあります。
地域独自の支援策
介護保険や国の制度以外にも、地域ごとに独自の支援策が設けられている場合があります。これらは自治体の予算や方針に基づいて提供されるため、地域差がある点に注意が必要です。しかし、適切に活用することで、さらに介護費用を軽減できます。
ここでは、地域独自の支援策について詳しく解説します。
家族介護慰労金
多くの自治体で採用されている支援制度の一つが、家族介護慰労金です。これは、介護保険のサービスを利用せず、自宅で介護を行っている家族に対して慰労の意を込めて金銭的な支援を行う制度です。どの自治体でもこの制度があるわけではなく、この制度のがあるのは一部の自治体に限られます。
支給条件例
- 要介護3以上の認定を受けた高齢者を自宅で介護している場合。
- 介護施設・在宅介護サービスを利用せず、家族が主たる介護者として在宅介護を行っていること。
- 世帯の収入や資産による制限が設けられる場合がある。
支給金額
- 月額1万円~3万円程度が一般的。
- 年間で最大36万円が支給されるケースもあります。
申請手続き
- 自治体の窓口で申請書を受け取ります。
- 必要書類(介護保険証、要介護認定証明書、介護状況を証明する書類など)を添付して提出します。
- 認定審査後、指定された銀行口座に支給金が振り込まれます。
注意点
- 自治体ごとに条件が異なるため、必ず自治体窓口で詳細を確認してください。
- こちらの記事に詳細を記載していますのでご確認ください。
紙おむつや介護用品の支給
一部の自治体では、要介護者の生活支援の一環として、紙おむつや介護用品の無償提供や購入補助を行っています。現金支給ではなく現物支給ですが、経済的な負担を軽減することができます。
支給内容
- 紙おむつ、尿取りパッド、清拭シートなどの介護用品。
- 毎月一定数の無料配布や、購入費用の一部補助が行われることが一般的。
対象者
- 要介護度が高く、在宅で介護を受けている人。
- 所得制限が設けられる場合が多い。
申請方法
- 地域の福祉課や介護保険課に問い合わせます。
- 必要書類(介護保険証、要介護認定証など)を準備して提出します。
- 希望するオムツ、タイプやサイズなどを選択します。
地域独自の支援策は、公的介護保険ではカバーできない部分を補う重要な手段です。特に在宅介護を行う家族にとっては、家計の助けとなるケースが多いです。
上下水道代の補助
地域によっては水道代が減免される場合もあります。在宅介護では、訪問入浴サービスや、ヘルパーや訪問看護のサービス利用などによって一般家庭よりも水道の費用がかかる傾向があります。それを補うための水道代の減免制度がある地域があります。
減免の内容例
上下水道の基本料金免除
対象者例
要介護4・5で在宅生活している高齢者のいる世帯
申請方法
- 要介護4・5の保険証と同時に送付される申請書に記入
- 介護保険証の写しや水道料金の支払いを確認できる書類と一緒に送付
- 基本料金の減免が開始
他にも、粗大ごみの処理手数料の減免や
これらの制度は自治体によって利用できるかできないか異なります。自分が住む地域の自治体窓口や公式ウェブサイトを確認し、利用可能な制度をしっかり把握することが大切です。
ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談するのも有効です。
要介護認定を最大限に活用しよう
介護は家族や本人にとって大きな負担となりますが、適切に制度を活用することで、その負担を軽減する方法は多く存在します。要介護認定は、その第一歩として非常に重要な役割を果たします。以下では、本記事で紹介した内容を振り返り、要介護認定を受けた後にすべき行動をまとめます。
要介護認定は「支援への扉」
要介護認定そのものでは、現金が直接支給されるわけではありませんが、この認定があることで利用できる支援は幅広く、結果的に大きな経済的メリットをもたらします。
認定後に利用できる主な支援
- 介護保険を通じた公的支援
- 高額介護サービス費や住宅改修費補助など、介護に必要な経費を軽減。
- 民間介護保険の給付金
- 自由に使える現金給付で、介護の選択肢を広げる。
- 自治体独自の支援
- 家族介護慰労金や紙おむつ支給など、地域特有の助成。
知らないと損をする支援制度
ここまで紹介したように、多くの支援制度は「知らないと利用できない」仕組みになっています。介護保険に関する情報は複雑ですが、ケアマネジャーや自治体窓口に相談することで、適切な支援を見つけやすくなります。
支援制度を最大限活用するためのポイント
- 早めの申請
- 高額介護サービス費や住宅改修費補助など、事前申請が必要な制度も多い。
- 自治体の独自制度を確認
- 自治体によって支援内容が異なるため、窓口での情報収集が重要。
- ケアプランの作成
- ケアマネジャーと相談し、利用できるサービスを具体的に計画。
家族全体の負担を軽減する視点
介護は、要介護者本人だけでなく、家族全体に大きな影響を及ぼします。特に働きながら介護を行う場合は、仕事と介護の両立が大きな課題となります。
介護を支えるために考慮すべきこと
- 介護休業給付金の活用
- 仕事を休む場合の収入補填として非常に重要。
- 家族介護慰労金などの自治体支援
- 在宅介護を行う家族の労力をねぎらう制度を活用。
- 見守りサービスや緊急通報システムの導入
- 家族の負担を軽減し、安心して生活を送れる環境を整備。
今すぐできるアクションプラン
要介護認定を受けた後は、以下のステップを実行することで、迅速に支援を受けることができます。
1. 市区町村窓口での相談
- 公的支援の全体像を把握し、必要な申請手続きを確認します。
2. ケアマネジャーとの面談
- ケアプランを作成し、必要なサービスや補助を具体的に決定します。
3. 民間保険の活用検討
- 保険内容を見直し、必要に応じて新しい保険に加入します。
4. 家族会議の開催
- 家族全体で負担を分担し、無理のない介護体制を構築します。
介護の負担を減らすために
要介護認定を受けた後に利用できる制度や支援は非常に多岐にわたります。本記事で紹介した情報を活用し、制度の内容を十分に理解して最大限の支援を受けてください。
また、介護は長期間にわたることが多いため、家族全員が無理をしない仕組みづくりが重要です。ケアマネジャーや地域の福祉サービスを頼りながら、周囲のサポートを得ることも忘れないでください。
この記事を執筆・編集したのは
いえケア 編集部
在宅介護の総合プラットフォームいえケアです。
いえケア編集部では主任介護支援専門員としての地域包括支援センター相談員や居宅介護支援事業所管理者などの介護分野での経験を活かし、在宅介護に役立つ記事を作成しております。
(運営会社:株式会社ユニバーサルスペース)
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