要介護の原因ランキング、介護が必要になるきっかけ、最も多いのは?最新統計と予防・対策

要介護状態になった原因ランキング 介護コラム
いえケア(在宅介護の総合プラットフォーム)

いえケア 編集部

在宅介護の総合プラットフォームいえケアです。
いえケア編集部では主任介護支援専門員としての地域包括支援センター相談員や居宅介護支援事業所管理者などの介護分野での経験を活かし、在宅介護に役立つ記事を作成しております。

要介護状態になるきっかけは人それぞれ。

現在介護保険の要介護・要支援認定を受けている方は全国に706万人(2024年1月現在)。706万人それぞれに介護が必要になった理由があります。

相談者
相談者

父親はまだ一人暮らしで生活しているけれど、年齢も年齢なので、いつ介護が必要になるかわからない。今の暮らしが気に入っているようなので、要介護状態になることなく、予防できるものなら予防していければいいなと思う。

要介護状態にならないためには、どんなことに気を付けてもらったらいいのか、教えてほしい。

いえケア編集部
いえケア編集部

ありがとうございます。要介護状態にならないように予防することは大事です。

年齢を重ねればリスクも増えていきます。すべてのリスクを取り除くことはできませんが、傾向を知ることで優先順位を付けて対策を考えることはできますよね。

今回は要介護状態・要支援状態になる原因・きっかけについて、統計データをもとに紹介します。どのような原因があるのかを知ることで、予防や対策もできますよ。今回は厚生労働省のデータをもとに、要介護状態になる要因について紹介し、その予防や対策を解説します。

要介護状態とは

要介護認定を受けた高齢者夫婦の様子

高齢者が増加するとともに、要介護状態の高齢者も増えています。

要介護状態とは、介護保険法では「身体上又は精神上の障害がある為に、入浴、排せつ、食事等の日常生活における基本的な動作の全部又は一部について、6か月継続し て、常時介護を要すると見込まれる状態」と定義されています。

一時的な受傷や疾患ではなく、継続して日常生活に影響があると見込まれることが要介護状態を示す重要なポイントです。その時点で6ヵ月経過しているかではなく、6ヵ月以上その状態が継続することが見込まれるかどうかです。一時的な感染症(インフルエンザなど)だけでは、状態が低下したとしても、回復する見込みがあれば要介護状態になったとは言いません。

要介護状態になるきっかけを知ることで、予防や早期発見につながり、その対策につなげることができます。

要介護状態の原因ランキング(全体)

要介護になる原因ランキングトップ3

要介護状態になる原因のランキングを1位から5位まで掲載します。

この統計は厚生労働省による国民生活基礎調査(2022年)のデータをもとに作成しています。

まずは要支援1から要介護5まで、すべての区分を合計した件数での割合を見ていきます。

疾患名割合
認知症16.6%
脳血管疾患(脳卒中)16.1%
骨折・転倒13.9%

上位3つは、認知症・脳血管疾患(脳卒中)・骨折転倒となっています。上位3つの原因を詳しく見ていきましょう。

認知症(16.6%)

「新たな国民病」とまで言われる認知症。軽度認知障害も含めると高齢者の4人にひとりは認知症だと言われます。

認知症にも様々なタイプがあり、対応する家族の負担が大きく、在宅介護を困難にしています。認知症をきっかけに要介護認定を受ける方が16.6%と、最も多いことがわかります。

高齢化に伴い、高齢者数だけでなく、認知症の有病者数も急激に増えています。

認知症の予防については、様々な情報があります。しかし、アルツハイマー型認知症など、疾患のメカニズムが十分に解明しきれていない部分もあることから、根拠が不明確なものも多いです。ただ、代表的な認知症として知られるアルツハイマー型認知症は食生活や運動などの生活習慣と関連が深いことから、基礎的な生活習慣から見直していくことが重要とされています。

具体的には以下のような予防法に効果があるとされています。

  • 適度な運動を継続する
  • 魚や野菜、果物、大豆などをバランスよく食べる
  • アルコールの飲み過ぎを控える
  • 興味や好奇心を持ち、知的行動・趣味を持つ
  • 外出・交流の機会を多く持つ

認知症にも様々な種類があり、頭部への外傷をきっかけに発症するものや、神経疾患などで発症するものなどもあります。すべての認知症疾患のリスクを取り除くことはできませんが、生活習慣を整えることで防げる可能性は高くなります。

脳血管疾患(16.1%)

脳梗塞を発症した高齢者男性

次に多いのが脳血管疾患です。脳梗塞や脳出血などが要介護状態になるきっかけとして上位になっています。

脳血管疾患(脳卒中)には大きく分けて、脳梗塞と脳出血があります。脳の血管が詰まる状態が脳梗塞。脳の血管が破れる状態が脳出血です。大きなダメージ・後遺症につながりやすく、麻痺や構音障害・言語障害などにもつながるリスクがあります。発見が遅れれば死に至る可能性も高くなります。

予防するためには、やはり生活習慣が重要です。偏った栄養や、飲酒・喫煙などを原因に、血液がドロドロになることが多く、それが血流の妨げとなります。血液を送り出すポンプ(心臓)の力も加齢とともに弱ってきますので、高血圧から脳血管疾患につながるリスクは高くなります。高血圧が引き金になることが多いため、規則正しい生活習慣を守ることが脳血管疾患予防の基本となります。具体的には以下の通りです。

  • 適度な減塩
  • 継続的な運動
  • 栄養バランスを考えた食事
  • 脂肪やカロリーを摂り過ぎない
  • 喫煙しない
  • アルコールを控える
  • 規則正しい生活を心がける

脳血管疾患は重度なダメージにつながりやすいことから特に注意が必要です。ただし、発見のタイミングが早く、治療が早ければ後遺症は少なくて済みます。予防できることが理想ですが、もし発症したとしても、早めに対応することも重要です。脳卒中の兆候が見られたら早急に救急車を呼ぶ「ACT FAST」を覚えておきましょう。

  • 顔(Face):片側が下がって動かない・唾液を飲み込めない
  • 腕(Arm):片腕に力が入らない・腕を上げたままキープができない
  • 言葉(Speech):ろれつが回らない・言葉が出ない・他人の言葉が理解できない

このような症状があれば、一刻を争うのですぐに救急車を呼びましょう。

転倒・骨折(13.9%)

3番目に多いのが転倒・骨折です。

高齢者の転倒・転落事故の57.7%は自宅で起きているというデータがあります。住環境の見直しは重要です。大規模なリフォーム工事・バリアフリー工事をするというのもひとつの方法ですが、介護認定前での住宅改修は介護保険が使えないこともあり、費用が大きくなる可能性があります。

自宅での転倒

介護認定を受けていない方を対象とした住環境の整備事業として、費用の一部を助成する自治体もありますので、要件をよく確認しておきましょう。

費用をかけなくても、身近なリスクを取り除いていくことも意識しましょう。電気製品のコードで足が引っかけないように配線を工夫することや、動線に邪魔な荷物を置かないことなどもひとつの解決方法です。また、カーペットなどで足を躓かせることも多いので、カーペットの端の部分などは特に注意しましょう。夜間で足元が見えにくい場所などには足元灯などを設置することもひとつの予防法です。

普段あまり転倒を意識していない人ほど、大きな転倒事故につながりやすいので、まずは身の回りの環境から見直していくことをお勧めします。

また、転倒予防のための運動をすることも重要です。片足立ちでの姿勢保持や、つま先立ちなどが安定しているか、まずは自分でチェックしてみましょう。また、こちらのサイトで介護リフォームの必要度セルフチェックができますので、気になる方は是非試してみましょう。

要介護状態になるきっかけ、上位3つのパターンを解説しました。

次の章では介護度別に原因ランキングを紹介します。

要介護度別、要介護状態になる原因ランキング

先程は全体の統計を紹介しましたが、次は要介護度別で紹介します。

要支援1になる人は、どのような原因で要支援1の認定を受けたのかがわかります。いきなり要介護5になるということは、急激な状態の悪化があったということがわかります。

要介護度別で上位3つを紹介します。

要支援1に認定される原因ランキング

要支援1と認定された方にはどのような原因・きっかけがあったのかを見ていきます。

原因割合
高齢による衰弱19.5%
関節疾患18.7%
骨折・転倒12.2%

最も多いのは高齢による衰弱です。特別大きな疾患というわけではなくても、年齢とともに筋力の低下が進み、サービスが必要になり、介護保険の認定を受けるというケースもあります。また、サービスを利用しないものの、介護認定だけ受けるというケースもあります。

もちろん何も疾患がないというわけではなく、介護保険の認定を受けるということはかかりつけ医がいて、高血圧など何らかの基礎疾患は有していると思われます。ただ、要支援1に関しては大きな変化・事故やきっかけがあって認定を受ける方は比較的少ない傾向だということがわかります。

年齢による衰弱の場合、「年のせい」として片付けられてしまうことが多いです。

では、年齢を重ねれば皆そうなるのかと言うと、そうとは限りません。高齢になることを止めることはできませんが、高齢でも自分の能力を比較的維持できている方もいます。自分の趣味やルーティンワークなどを大事にし、積極的に外出や交流をする生活を重ねていくことで、衰弱を遅らせていくことが可能です。

メリハリのある毎日を送れるように、声をかけてモチベーションを上げたり、情報共有することなどで、影ながらサポートしていけると、本人にとっても励みになります。結果、衰弱による要支援状態になることを遅らせることができるでしょう。

要支援2に認定される原因ランキング

続いて紹介するのは、要支援2に認定される原因のランキングです。

原因割合
関節疾患19.8%
転倒・骨折19.6%
高齢による衰弱15.5%

原因ランキングトップ3の顔ぶれは変わりませんが、関節疾患が最も多く、次いで、転倒・骨折、高齢による衰弱という順になっています。

関節疾患で代表的なものは、変形性膝関節症や変形性股関節症などです。変形性膝関節症は骨と骨の間でクッションとなっている軟骨がすり減り、体重をかけたときや関節を動かしたときに痛みが生じるものです。階段などの段差昇降が困難になったり、立ち座りの動作がつらくなったり、距離のある外出をすることができなくなるなどと、生活にも大きな影響を及ぼします。

関節疾患があったら安静にしていた方がいいかと言うと、そうではありません。安静にしていれば痛みはないかもしれませんが、筋力も衰え、さらに状態は悪化します。

膝に過度な負担をかけない程度に、膝回りの筋肉を鍛えることやストレッチなどで柔軟性を高めることが効果的です。一日5000歩を目安に適度なウォーキングをすることも筋力の強化や血流の促進のためにも重要です。ただ、悪い姿勢で過度な負荷をかけることなどで悪影響になる可能性もあるので、注意しましょう。

予防のためにはウォーキングですが、普段の歩く姿勢の悪さなどが影響し、必要以上に膝に負担がかかっている可能性もあります。背筋を伸ばして、胸を張って歩く習慣を持つことをお勧めします。また、体重があるとその分関節にかかる負荷は大きくなりますので、体重が多い方は注意しましょう。

また、2位には転倒・骨折が入っています。転倒・骨折はこの後の要介護のランキングでも登場しますが、全ての要介護で必ず上位3位以内にランクインしています。大腿骨頸部骨折のような、入院・手術を伴い、その後の生活にも大きな影響を与える骨折もあれば、比較的軽度な症状で日常生活への影響も少ない転倒もあります。

転倒・骨折の原因になりそうな障害物を取り除くことがまず重要です。生活環境を改善することで転倒・骨折のリスクを軽減することができます。

ただ、高齢者で特に女性の場合は骨密度が低く、骨粗鬆症になりやすい傾向があります。骨がもろくなっているため、大きな衝撃・外圧を受けなくても骨折していることもあります。転倒していなくても、咳やくしゃみで骨折することなどもあります。

骨を強くするためには、適度な運動や小魚や牛乳なども含めたバランスの取れた食生活などを意識することをお勧めします。

以上が要支援の1・2になる原因です。疾患というよりも、加齢によりリスクが蓄積されていった結果というパターンが多いかもしれません。つまり、急性疾患ではなく、慢性疾患が原因になりやすいのが要支援です。そのような理由もあって、要支援から要介護にならずに、要支援の状態が長く続く方も多いです。

軽度者というくくりでとらえられる要支援ですが、実際は要支援の方の状態像にもかなり個人差が大きいです。ほぼ自立に近い方もいれば、身体状況としてはかなり状態が悪いもののなんとか一人暮らしできてい要介護低く認定されてしまっている方もいます。様々な原因があることも理解しましょう。

要介護1に認定される原因ランキング

ここからは要介護の区分です。要介護1になるとランキングもガラッと変わります。

原因割合
認知症26.4%
脳血管疾患(脳卒中)14.5%
転倒・骨折13.1%

要介護認定区分の中で最も認定者数が多いのが要介護1です。要介護1になる原因として最も多かったのが認知症で26.4%となっています。急に出てきました、認知症。

これには理由があって、もともと要支援2と要介護1は、認定調査で同じ程度の介護の手間がかかると判断されています。これを、状態の安定性を見て安定している要支援2と不安定な要介護1で分けています。この不安定な状況の代表格ともいえるのが認知症です。認知症があるために、要支援2ではなく要介護1として判定されるケースが多いため、要介護1の原因として認知症が多くなっています。

認知症の予防法についてはすでにお伝えしている通りです。

既に認知症が進行している場合は、生活のリズムを整えることや、他社との交流機会を多く持つためにもデイサービスを利用するといいでしょう。

また、薬の調整なども重要です。PTSDと呼ばれる周辺症状が急激に強まることもありますので注意しましょう。

自分一人で抱えようとせず、専門職の手を借りながら在宅介護を進めていきましょう。

要介護2に認定される原因ランキング

原因割合
認知症23.6%
脳血管疾患(脳卒中)17.5%
転倒・骨折11.0%

要介護2も要介護1と上位は変わりません。ただ、認知症の割合が下がり、脳血管疾患の割合が上がっています。

要介護3に認定される原因ランキング

原因割合
認知症25.3%
脳血管疾患(脳卒中)19.6%
転倒・骨折12.8%

こちらも上位は要介護1、要介護2と同じです。順位自体は変わりませんが、脳血管疾患の割合が多くなっています。

要介護4に認定される原因ランキング

原因割合
脳血管疾患(脳卒中)28.0%
転倒・骨折18.7%
認知症14.4%

ここで順位が大きく動きます。脳血管疾患が最も多く、28.0%。脳血管疾患は急性疾患で重症化しやすいことが特徴です。そのため、要介護4やこの後紹介する要介護5でその割合が大きくなっています。

ただ、脳血管疾患に関しては早期・集中的なリハビリを行うことで回復・改善の可能性が大きいです。年齢や本人のもともとの状況にもよりますが、脳血管疾患後にも急性期病院での早期リハビリ介入ができ、リハビリ病院・介護老人保健施設などで集中的なリハビリを行うことができれば、かなり改善した状態で退院できるケースも多いです。自宅に戻ってから、え?あなた要介護4なの?っていうくらい元気な状態の方が多いのも脳血管疾患の特徴です。

脳血管疾患の予防についてはすでにお伝えしていますので割愛します。

ただ、脳血管疾患は再発のリスクがあります。かならず忘れずに内服することや、食生活なども重要です。もちろん、過度の飲酒や喫煙などは大きなリスクとなります。退院時の指示をしっかり守る必要があります。一回目の脳梗塞(脳出血)で大丈夫だったから二回目も大丈夫、ということはありません。脳出血に関しては、発症後1年で10%、5年で35%、10年で50%の人が再発すると言われていますので、そのリスクを十分理解して生活することが必要です。

また、認知症よりも転倒・骨折が高い順位にあることも要注目です。転倒・骨折は大きな障害につながりやすいことがわかります。

要介護5に認定される原因ランキング

原因割合
脳血管疾患(脳卒中)26.3%
認知症23.1%
転倒・骨折11.3%

要介護5に認定される原因としては、脳血管疾患が一番多くなっています。要介護5の方自体の割合が少ないので、いきなり要介護5になるケース自体も限られると思いますが、やはり脳血管疾患のダメージは大きく、生死の問題につながりかねないということがわかります。

以上、要介護度別に要介護状態になる原因を確認しました。

男女別、要介護状態になる原因ランキング

では、男女別で比較したらどうでしょうか。

こちらは令和3年の高齢社会白書のデータをもとに男女別の比較を掲載します。

男性女性
1位脳血管疾患(24.5%)認知症(19.9%)
2位認知症(14.4%)骨折・転倒(16.5%)
3位高齢による衰弱(11.3%)高齢による衰弱(14.3%)
4位心疾患(6.3%)関節疾患(14.2%)
5位骨折・転倒(5.8%)脳血管疾患(10.3%)
性別ごとに介護が必要となった主な原因

男女別ではこのように大きく傾向が分かれます。特徴的な部分を解説します。

脳血管疾患の男女差

男性では最も多い24.5%が脳血管疾患。女性では5番目の10.3%です。これは男性の方が飲酒・喫煙や偏った食生活の影響を受けやすいためです。特に今の高齢者は企業戦士として身を粉にして仕事をしてきた世代ですので、自身の健康を顧みず生活をしていた傾向があります。結果として、脳血管疾患につながりやすいリスクを蓄積していたことがわかります。

転倒・骨折の男女差

転倒・骨折も男女差が大きい項目です。女性では16.5%と原因の2番目になる転倒・骨折ですが、男性では5位。割合では5.8%です。高齢者女性は骨密度が低くなりやすいため、骨折リスクが高くなります。その結果、転倒・骨折の男女での差が大きく開いているのです。

男女別での要介護状態になる原因を紹介しました。男女の違いによって傾向が異なるため、優先すべき対応も異なることがわかります。

  • 男性であれば、特に飲酒喫煙を避け、生活習慣を整え、脳血管疾患のリスクを減らすこと
  • 女性であれば、無理のない範囲の運動習慣やストレッチなどを習慣的に行い、転倒の原因となる障害があれば取り除くこと。

具体的にはこのような相談にもアプローチが可能です。

相談者
相談者

ひとり暮らししている母ですが、買い物以外はほとんどソファーに座ったまま、家から出ないので心配しています。健康のために外出を勧めていますが、ますます出不精になっているみたいです。今は元気なのですが、この先心配です。

いえケア編集部
いえケア編集部

ソファーに座ったままであまり外出しないということですね。ソファーにもたれた姿勢が長時間続いていると、背中を持たれた姿勢で、骨盤が起きていない姿勢で、背中が丸くなりやすいです。姿勢のバランスが悪くなると、立って歩くときにもバランスをとるために膝に必要以上に負荷がかかることがあります。これが膝関節症のリスクにもつながります。

また、姿勢の悪化で足が上がりにくくなることで、段差昇降などで足が上がりにくくなり、転倒のリスクも高まります。女性は特に骨密度が低く、大腿骨頸部骨折などで長期の入院が必要になる可能性もあります。

このような傾向が統計上でも女性に特に多いです。まずは座りっぱなしになる生活習慣を見直し、背筋を伸ばした姿勢で歩く習慣作りをしましょう。

このような伝え方ができるときっと納得しやすい部分もあると思います。ぜひデータも上手に使いながら話をしてみましょう。

まとめ

要介護状態になる原因を要介護度別・男女別のランキングで紹介しました。

もちろん要介護状態になるのにはそれぞれに理由はあります。ただ、全体的な傾向が見えることで、対策すべき部分の優先順位を決めることができるでしょう。生活習慣の改善で要介護になるリスクを軽減することはできます。地味で効果が見えにくいかもしれませんが、これを実践していくまたは実践できる環境を作れるかどうかが重要です。

まずは早めの予防策、要介護状態にならないようにできることを考えましょう。

いえケアロゴ

この記事を執筆・編集したのは

いえケア 編集部

在宅介護の総合プラットフォームいえケアです。
いえケア編集部では主任介護支援専門員としての地域包括支援センター相談員や居宅介護支援事業所管理者などの介護分野での経験を活かし、在宅介護に役立つ記事を作成しております。
運営会社:株式会社ユニバーサルスペース


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